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題名:炭酸飲料の効果 -コーラを飲みながら考える-
報告者:トンカツる

 コーラは炭酸飲料である。そのため、あたり前であるが、炭酸が飲料に含まれている。農林水産省における炭酸飲料の品質表示基準から、炭酸飲料の定義としては1. 飲用適の水に二酸化炭素を圧入したもの、2.1に甘味料、酸味料、フレーバリング等を加えたもの、としている1)。このことから、炭酸飲料の炭酸とは二酸化炭素であることが分かる。
 ヒトは呼吸をすると、口や鼻から入った空気は、気管を通って肺に入る。そして肺の中では、一瞬のうちに空気の中の酸素を血液の中に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を出す2)。これによって呼吸がなされる。これを単純に言えば、ヒトの呼吸とは、酸素を取り込んで、二酸化炭素を出す過程となる。しかしながら、炭酸飲料は、先にも述べたように飲用適の水、ないし、それに甘味料、酸味料、フレーバリングが加わった中に、二酸化炭素を圧入している。すなわち、炭酸飲料を摂取することでヒトは、二酸化炭素を体内に取り込んでいることとなる。すると、どうなるのであろうか。
 体内にある二酸化炭素の役割は、文献3)によると、次の3つが挙げられる。
①血中の酸素が体内の細胞に放出されるのを助ける
②気道と血管の壁の平滑筋を拡張する
③血液のpH値を調整する
である。この中でも①は、血中の酸素が体内に取り込まれる量を決定することから、この働きに名称もあり、「ボーア効果」と呼ばれている3)。そのため、呼吸で大事なのは酸素ではなく、二酸化炭素であるともいわれ、肺の中に適量の二酸化炭素が残っていることがカギとなる3)。この適量の二酸化炭素が血中の濃度の決め手となり、酸素を筋肉に届けるとともに、血中のpH値によって呼吸のペースと量を決める脳内のサーモスタットが正常に働くことになる3)。結果として健康になり、運動能力が上がる。場合によっては喘息が改善し、ダイエットにも役立つ3)。これらの呼吸の源が、酸素でなく、二酸化炭素であった事実は、非常に興味深い。
 では、炭酸飲料を飲むことで、上記の二酸化炭素による効果はあるのであろうか。
 文献4), 5)によると、体が疲れたら炭酸飲料を飲み、体を中和させて弱アルカリの状態にできる。すると、血流がよくなることにより、血中の老廃物を押し流してくれ、いわゆるデドックス効果が期待でき、疲労回復効果が促される。また、炭酸飲料を飲むと満腹感が得られ、消化機能が促され、食事量が少なくてすむ。さらに、炭酸飲料の硬度が高ければ、便秘を解消する効果もある。よいことづくめであるが、炭酸飲料内の糖分に関してはやはり取り過ぎるとよくはないらしい…5)。コーラを飲みつつ、次はペプシがいいのか、コカ・コーラがいいのかと悩んでいたところではあるが、ウィルキンソン タンサン、カナダドライ タンサンなど、糖分のない純粋な炭酸飲料のほうが、炭酸としての効果を得やすいのかもしれない。

1) http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/quality_labelling_standard/pdf/kijun_11_110930.pdf (閲覧2018.4.26)
2) https://www.ssc.slp.or.jp/faq/science-qa-box/qabx-humanbody/1009.html (閲覧2018.4.26)
3) M, パトリック: トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法. かんき出版. 2017.
4) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33538?page=2 (閲覧2018.4.26)
5) https://afun7.com/archives/4794.html (閲覧2018.4.26)

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