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題名:「The Fat of the Land」のカニの特定
報告者:ゴンベ

 音楽はその音からもたらされる聴覚的な刺激だけでなく、時には視覚をも刺激する。例えば、報告書のNo.503にも示したように、ジャケットからもたらされる音の印象は、そのアルバムを印象付ける大きな要素ともなり、ジャケットワークを重視するレーベルも少なくない。昨今はMP3での販売が主となり、ジャケットそのものよりも音を視聴することによってアルバムを購入することも増えたが、そのような形態でも目に付くジャケットがあるとふと視聴したくなるのは、なにぶん筆者だけではないはずである。
 一方、日本では「テクノ四天王」とも呼ばれるバンドがあり、それがアンダーワールド、オービタル、ケミカル・ブラザーズ、ザ・プロディジーとなる1)。全て海外のバンドであるが、テクノで、かつ、4つにのみに括ることに対する異論はあるも2)、4バンドとも音楽性の高さはここでは言うまでもない。しかしながら、これらのバンドでもジャケットでひと際目だっていたのが、ザ・プロディジーの「The Fat of the Land」になるのかもしれない。筆者がカニ好きということもあるが、音の前にこのジャケットにはしびれた。図に「The Fat of the Land」のジャケットを示す。カニがメインのジャケットである。しびれるということは、「このカニは、もしかして、毒のあるカニなのか?」という妙な疑問がここで巻き起こる。そこで、本報告書では、このカニを特定すべく、ネットから探った。
 まず始めに、「カニ 種類」というキーワードにてGoogleで検索した。図の背景からこのカニはたぶん海辺のカニであろう。それも踏まえ、画像検索の結果から、最もこのカニに近いタイプの形状を持つカニとして、アカテガニに注目した。そこで再び図を確認すると、カニの手は赤くはない。ということは、アカテガニは却下となる。次に同じように形状からサワガニに的を絞った。しかしながら、サワガニは海辺にはいないため、こちらも却下となった。その他の画像のカニはズワイガニ、松葉ガニ、タラバガニが多かった。そこで、海外のカニを選定すべく、「crab」と検索した。すると、カニの名前は分からないものの、タイのKOH TACHAI ISLANDの紹介に似たようなカニがあったため、「KOH TACHAI ISLAND crab」と検索した。しかしながら、依然としてカニの名前は分からなかった。

図 「The Fat of the Land」3)

そこで、さらに趣向を変え、単純に「The Fat of the Land crab」と検索した。すると、画像検索でこのカニと似たようなカニのおもちゃが出現し、その名がHalloween Land Crabであることが判明した。そこで、「Halloween Land Crab」で検索すると、そこで示された一連の画像と比較すると、どうやらこれが、「The Fat of the Land」のカニ、と特定できた。このHalloween Land Crabは、学名がGecarcinus quadratusで、コスタリカの沿岸低地熱帯雨林に生息し、Mouthless Crab、Harlequin Land Crabとも呼ばれ、図のように、黒い甲羅、オレンジの足、そして紫の爪(図では爪は明確ではない)が魅力のカニである4)。ただし、このカニに毒はないようであった。しかしながら、ザ・プロディジーが出す音には、さらにしびれた。

1) https://matome.naver.jp/odai/2135747445798592301 (閲覧2017.6.22)
2) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1410862439 (閲覧2017.6.22)
3) https://www.amazon.co.jp/Fat-Land-Prodigy/dp/B000006TNS/ (閲覧2017.6.22)
4) http://fireflyforest.net/firefly/2006/05/28/halloween-crab/ (閲覧2017.6.22)

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