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題名:デヴィッド・クロネンバーグ監督を餃子屋の店主として見做すべく論考
報告者:ログ

 本報告書は、基本的にNo.1073の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 先の報告書ではブランドン・クローネンバーグ監督による映画「アンチヴァイラル」を扱った。ここでは、ブランドン・クローネンバーグ監督の父親にあたるデヴィッド・クローネンバーグ監督について論考する必要性が迫られている。なぜなら、デヴィッド・クローネンバーグ監督は腕のよい餃子屋の店主であることに、ふと気づいたからである。そこで、ここでは、デヴィッド・クローネンバーグ監督を餃子屋の店主として見做した論考を試みたい。間違いなく、その試みは、国内外問わず初めであろうことを自負している。
 なぜ、デヴィッド・クローネンバーグ監督が腕のよい餃子屋の店主として成り立つのか?
 デヴィッド・クローネンバーグ監督のその多くの作品は、ひとことで表現するならば、「抑圧された湿度あるぬめり感の中、恐怖と変態を探求しつつ、それらを知的に包含させる」となる。図にデヴィッド・クローネンバーグ監督を示す。もはやその雰囲気は、映画監督としての図式から外れ、医者、もしくは、大学教授のようにも見える。実際に役として演じるのも医者が多い上に、2001年にはトロント大学より名誉法学博士号も授与されている2)。ただし、その雰囲気からして、知的な感じが漂いつつも、奥底の内面が読みとれない近寄りがたい人にも感じる。その不思議と醸し出された狂気的な眼差しは、作品を見れば一目瞭然であるが、強度な○○性を有しているからに間違いない。そのため、一般受けする作品は、興行的に成功し、監督として地位を確立した「ザ・フライ」か、「スキャナーズ」、あるいは、「デッドゾーン」くらいであろうが、実は、それすらも一部の一般受けとなる。文献3)には、デヴィッド・クローネンバーグ監督による代表作があげられているため、興味のある方はそちらを見ていただきたいが、そこにも記載があるように、作品の特徴は、身体の変容や破壊を執拗に描き、その変態志向は次第により内部へと深く潜行

図 デヴィッド・クローネンバーグ監督1)

して難解で、もはやカテゴライズ不能な唯一無二の世界でもある。筆者としての印象は、まさに前述した「抑圧された湿度あるぬめり感の中、恐怖と変態を探求しつつ、それらを知的に包含させる」となるが、これを餃子的に言い換えると、「ニラ(恐怖)と白菜(変態)のうまみを引き出すように極上の肉汁(湿度)がたっぷり出る豚挽き肉(ぬめり感)でもって丸め込みつつ(抑圧)、その具を最高級の皮(知的)で包んだ餃子」となる。すなわち、デヴィッド・クローネンバーグ監督が焼きあげる餃子は、他の餃子(映画)とは明らかに異なる、○○性のあるこだわりの逸品でもあり、これを深く味わってしまうと、他の餃子(映画)が食べられない。時に他のお店で餃子(映画)を食べるも、なぜかデヴィッド・クローネンバーグ監督のお店のリピーターとして戻る。その時、デヴィッド・クローネンバーグ店主曰く、「いらっしゃい。また来ましたね…。ふふふ」、となる。ただし、○○性ゆえに、簡単に他の人にこのお店の存在を伝えられない、一見さんお断りのお店でもある。

1) http://madfilm.org/wp-content/uploads/2014/09/David-Cronenberg-1.jpg (閲覧2019.2.13)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/デヴィッド・クローネンバーグ (閲覧2019.2.13)
3) https://eigakaita.com/recommendation-movie/david-cronenberg-movie-best5/ (閲覧2019.2.13)



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