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題名:コーヒーとチョコレートの類似点
報告者:トシ

 よく似ているようで、あまり比較されないコーヒーとチョコレートであるが、コーヒーを飲みながらチョコレートを食べる瞬間は、幸せの局地でもある。そこで、これらの組み合わせの類似点について探ってみたい。
 まず真っ先に浮かぶ類似点が、色である。最終生産物としてのコーヒーとチョコレートは、どちらも茶色である。茶色のイメージ効果は、文献1)にも記載があるように、温暖色、重量色の効果を持っている。また、空間の中に馴染み目立たず調和し、常に身近にあり暮らしの中に溶け込んでいるので飽きることのない色でもある1)。コーヒーやチョコレートに落ち着きを感じるのは、やはり色の効果が大きいのかもしれない。
 次に、最終生産物の前の形態を調べたい。コーヒーはコーヒー豆、チョコレートはカカオ豆が原料であり、どちらも豆である。それに目を付け、科学する料理研究家で、「おもしろい! 料理の科学」2)の著者でもある平松サリー氏は、コーヒー豆からチョコレートを作る試みを実施している3)。その試みから出来上がったチョコレートは、「仕上がりは、食感はカカオ豆で作ったチョコレートに遜色ない出来。かじるとパリッと割れ、口に入れるととろりととろけます。味はカカオのチョコレートよりも苦味が強く、大人の味といったところでしょうか。エスプレッソに近い味わいだと思います。」3)とのことであり、コーヒー豆でもチョコレートを作れることを見事に証明した。ここに、コーヒー豆とカカオ豆の植物的な親和が感じられる。
 次に気になるのが、生産地である。図1に示すようにコーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれる赤道近辺で生産される。一方、カカオ豆の生産地を図2に示すが、図1と比較して分かるように、ほぼ同じ地帯で生産されている。このことから、コーヒー豆もカカオ豆も温暖な地域の恩恵によって成り立っている。

図1 コーヒー豆の主な生産地4)

ただし、詳細にその生育条件を調べると、コーヒー豆は、年間気温が平均20℃、降雨量年間1800mm~2500mm、雨季と乾季があるという環境で、夏の避暑地のような過ごしやすいところでないと育たない4)。それに対して、カカオ豆は、年間気温が平均27℃以上で、降雨量は年間2000mm以上の高温多湿が必要であり5)、若干異なる地域のようである。しかしながら、コーヒー豆からチョコレートが出来たことか

図2 カカオ豆の主な生産地5)

ら鑑みると3)、なんとなくコーヒー豆とカカオ豆は、植物的にも近い種であることが容易に推測される。

1) https://iro-color.com/episode/about-color/brown.html (閲覧2018.2.16)
2) 平松サリー: おもしろい! 料理の科学. 講談社. 2017.
3) http://www.huffingtonpost.jp/sally/coffee-chocolate_b_4753548.html (閲覧2018.2.16)
4) http://www.agf.co.jp/enjoy/cyclopedia/flow/know_02.html (閲覧2018.2.16)
5) http://cocoalabo.com/know/detail/cultivation.html (閲覧2018.2.16)

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