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題名:”のどぬ~る”の要素としてのヨウ素
報告者:ナンカイン

 本報告書は、基本的にNo.809の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 先の報告書でヨウ素について調べ、ヨウ素には消毒薬として用いられ、放射線の内部被ばくに対する甲状腺へのがん予防として安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)が処方されることについて現状を報告した。ここではヨウ素の消毒薬としての「役」のある小林製薬の”のどぬ~る”について調べたい。
 一時、放射線への意識の高まりから、ヨウ素を含むヨウ素を含むOTC(Over The Counter: オーバー・ザ・カウンター(*))薬や食品を摂取すれば甲状腺癌が予防できるという“俗説”があり、それに関しては文献1)が示すように、安定ヨウ素としての目的で使用するには適当ではなく、そこは注意しないといけない2)。安定ヨウ素は医師の処方の元に服用されるものである3)。しかしながら、ヨウ素は、主に昆布・わかめ・のりなどの海藻類に多く含まれる体になくてはならないミネラルであり、日本は周りが海に囲まれていることから、日本はヨウ素充足地域でもある4)。そのため、日本人は古くから海藻を好んで食べることから、世界で一番ヨウ素を摂取している国民とも言われる5)。また、ヨウ素の発見は先の報告書で示したように1811年にフランスの化学者であったベルナール・クールトア氏によるが、1813年にフランスの化学者で物理学者であったジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック氏によって新元素として確認され、iode という名称で提案された6)。ちなみに、英語でヨウ素はIodineという7)。ただし、その存在自体は、古代ギリシアや中国ですでに甲状腺腫の治療に有効なものとして知られていたようである6)。
 このようにして古くからの先人の知恵によりヨウ素の存在が重宝されているが、今でもOTC薬としても多く利用されている。小林製薬の”のどぬ~る”もその一つである。”のどぬ~る”の成分を文献8)で調べると、成分(100mL中):ヨウ素、はたらき:のどの殺菌・消毒、とあり、まさに”のどぬ~る”の要素は、ヨウ素であることが分かる。図に”のどぬ~る”を示す。図の綿棒タイプはのどに直接ぬれることが特徴で、のどの殺菌・消毒には、意外とこの直接の”のどぬ~る”が「役」になる。

図 のどぬ~る8)

* :カウンター越しにお薬を販売するかたちに由来し、以前は法律的に「一般用医薬品」と表現され、通称「大衆薬」あるいは「市販薬」と呼ばれてきたもの2)
1) https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1802I_Y1A310C1000000/ (閲覧2018.5.25)
2) http://www.jsmi.jp/what/ (閲覧2018.5.25)
3) http://www.u-tokyo-rad.jp/data/ninpuyouso.pdf (閲覧2018.5.25)
4) http://www.ito-hospital.jp/06_iodine/01_about_iodine.html (閲覧2018.5.25)
5) http://www.ito-hospital.jp/06_iodine/02_01food_including_iodine.html (閲覧2018.5.25)
6) 桜井弘: 元素118の新知識. 講談社. 2017.
7) https://en.wikipedia.org/wiki/Iodine (閲覧2018.5.25)
8) https://www.kobayashi.co.jp/seihin/nn/index.html (閲覧2018.5.25)



…「のどぬ~る」の品への案内は、こちらになります。


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