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題名:僕の頭の中が睡眠虫で満たされ、
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的に No.1970の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 まだ少し眠そうな彼女が…まだ少し眠そうな彼女…?
 いや僕の部屋には僕以外の人はいないはずなのに….、どういうことなんだ。そこで、僕は、座っている彼女に寝ぼけながら質問してみた。
「名前は?」
「にゃおーん」
「どこから入ってきたの? 僕の部屋に?」
「にゃおーん」
(なんだ、やっぱりネコか。By The Riverで拾った彼女か…。やっぱりメスだったんだ…)
 僕はよく夢でもって、それを現実と勘違いする癖があった。だから、今度も、たぶん夢だろう。そう判断できた。そう判断できた僕も、少しは大人になったもんだ。現実と夢とを区別できる大人へと。以前よりも…。
「まだ眠いから、もう少し僕は眠るよ。いいかい?」
「にゃおーん」
 彼女はそう答えた。その声に僕は安心しきって再び眠りに落ちた。眠る前に彼女の毛の暖かさに触れた。
(ネコだな~…ZZZ)
 子ネコを飼うなんて初めての事だった。しかも、アパートで飼うと、もしかして大家に叱られるかもしれない。でも、やはり僕には彼女を見捨てることは出来なかった。

 夢の中で、僕は、デイビィッド・リンチとデヴィッド・クロネンバーグの違いについて考えていた。両方ともDavidであっても、Wikipediaではデイビィットとデヴィッドに区別されている1),2)。そして、それを見て、その違いに僕はこう思わざるを得なかった。
(まともだけれども、変態を描けるのは、デイビィットであり、まともに見えても、変態なのは、デヴィッドだろう)
 時々、どうしようもなく両者を見てしまう。今まさに、裸のランチ(図)を見返していた。
(これは、夢? いや、そうじゃないかも。でも、睡眠中かも、睡眠虫だ、これはきっと睡眠虫の仕業だ)
 その悪夢は、もはや僕の頭の中が睡眠虫で満たされ、クラッシュしていたかのようだった。

図 裸のランチのポスター3)

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/デイヴィッド・リンチ (閲覧2021.2.26)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/デヴィッド・クローネンバーグ (閲覧2021.2.26)
3) https://www.pinterest.jp/pin/778559854304914170/ (閲覧2021.2.26)



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