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題名:せきららな無料館へのご案内
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1220の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 時折、何もなく、ただ何となく襲われる無量感は、せきららに告白する。ここに書いてあることは無料館での、とある出来事であるということに。

 「いらっしゃいませ。本日の館でのイベントは、もちろん何もありません。もはや、ここまでくると多くの人が知っていることでもある、ますよねー。まさに、無料館たる調べなのですよ」。館長はそのように語った。でも、よく聞くと、館長は、かんちょうのようで、ややいびつな響きを持っている。官庁はいい。干潮もいい。でも、かんちょうは、恥ずかしくてここに漢字で示せない。その時、館長はこういった。「あなた今、よこしまな考えを持ちましたね。かんちょうで、よこしまな考えを抱きましたねー。今日のテーマは、そういうよこしまな気持ちを排除するべく、無料で提供するのですよ。ほら、聴こえませんか。さらさらと流れる清流のごとき、清らかなピアノの調べが。そして、それを…」。バックにはLa Bella Vistaが流れていた。そのLa Bella Vistaは、ダニエル・ラノワ邸に招かれたハロルド・バッドが、ラノワの“修復された「世紀の変わり目」スタンウェイ”を弾いた2回分の演奏の記録でもある1)。しかしながら、そこに示されるジャケットの文字は、あるいは、ジをヂとして、まるで、jiをdiとするdiffusion index(No.1208)と同じ趣で、ヂャケットとの表記もあるのが見て取れる。むしろ、ジャケットよりもヂャケットの方が正しいのかもしれないという迷宮にも入りびたる。ただし、「ヂャケットはちょっといただけませんが・・・」1)、「ジャケット写真はちょっと変」1)、「ジャケットとの印象が違う音」1)と書かれたそれらの内容は、よこしまな考えを排除するにぴったりで、迷宮はこうして無料館にて提供される。ただし、迷宮であっても私のことをちゃんと見ないといけない(No.1220)。
 「では、こちらをごらんください」。続けて、館長は一枚の画像を取り出した(図)。「こちらは、Gleb Lukomets Russia Photographer, 16 y.o.によるものです2)。16 y.o.はたぶん、16 years oldのことと推定されます。きっと、それは、16歳ということを意味しているのでしょう。もしかしたら、画像の彼女もそうかもしれません」。そうして、館長は一呼吸おいて、こう語った。「もう一度、じっと画像をごらんなさい。そう、あなたは、間違いなく、「世紀の変わり目」に居るのです。ここでは、「世紀の変わり目」が無料で提供されるのです。よこしまな考えをもたずに、清らかなるこころで、もう一度、画像を見なおしてください。そこには、Bellaは美しい、Vistaは眺め、となって、清らかなる変わり目が見えるはずです」。

図 Isabellaちゃん2)

1) https://www.amazon.co.jp/Bella-Vista-Harold-Budd/dp/B000B5QDF0 (閲覧2019.5.19)
2) https://unsplash.com/photos/paBzWCPN23k (閲覧2019.5.19)



…「La Bella Vista」の品への案内は、こちらになります。