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題名:缶詰
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的に No.2011の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 心臓のクロックは、スマホと連動し、同期が、動機となって、動悸させられている。僕は再び息が苦しくなった。「トミヨと逢わせてほしい。トミヨと…。もう一度だけでいい。トミヨと逢わせてぽしい」という言霊が僕の頭の中で何度も連呼していた。祖父ヤナチェクからの魂と、僕の魂はシンクロナイズドし、モチベーションがスイミングしながら、やがて僕のハートは、アーティスティックなビートに変化(へんげ)していた。体内回帰IIしたかのような響きでもあった。

「さかもちゃんととでびしるだなにゃん。それって」

 りどるの声が聞こえた。りどるに続けて、メガミ・エナイさんは

「欅坂46の渡邉理佐さんですわね。今は、櫻坂46に改名しましたけど…」

と言った。秘密倶楽部・にゃんこたろう?では、すべてがお見通しであった。そして、そこでいったん僕は息絶えた。

 わたしは4年前に祖母を亡くした時点で自分の変化に気づくべきであった。祖母を亡くしてから意気消沈して、祖母の面影から逃れるように別荘を後にして、当時、わたしはアパート暮らしをした。
 ある日、By This Riverで、”誰かによって捨てられた子ネコ”を拾い、その子ネコと一緒にアパートで暮らした。小さなとても小さな子ネコだった。僕は、そのネコにリトルと名付けた。
 どんな風に育てるのか皆目わからなかった。ネコどころか、ペット自体今まで飼ったことがなかったからだ。さらに、買い始めた当初、リトルがオスかメスかもわからなかった。とりあえずネコに食事させることが必要だろう、そう思い、缶詰「いなば キャットフード わがまま猫 ささみ入り かつお・まぐろ」を買った。
 彼あるいは彼女はそれを夢中で食べた。
 2人での同棲生活(正確には一人と一匹であるが)が始まった。ふさぎ込んでいた僕も、少しずつリトルにほぐされ、ささみ入りだったためか、切り身もうまい具合に詰まっていてほぐされた。体にも柔軟性が戻り、いなばうわーだった。いなばうわーだから、リトルはメスだと思う。
 誰もいない大きな別荘ではなく、小さなアパートで誰かと一緒に居られる。それが当時の僕の励みだった。ソファーに寝転んでいる彼女は、素敵だった(図)。

図 素敵1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/746401338244445034/ (閲覧2021.3.29)



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