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題名:ハチ食品のカレー粉の秘密
報告者:ちょろりん

 今や国民食ともなったカレーであるが、その歴史はカレー粉と同じくして深いものがある。いわゆる今の即席カレーの歴史は、報告書のNo.85にも記載されているように、株式会社オリエンタルがその走りとなる。その一方で、カレー粉に関しても、株式会社オリエンタルによって開発されたインスタントカレーと同じように、さらに深い歴史がある。
 日本でのカレー粉の走りといえば、表題にも記載したように、実はハチ食品株式会社が走りとなる。一般的には、店頭に多く並んでいるカレー粉の代表格でもある「S&B カレー粉」をカレー粉として思い浮かべるも、S&Bによるカレー粉の誕生年は1923年(大正12年)であり、先の通称「赤缶カレー粉」の発売は1950年(昭和25年)とする一方で、ハチ食品株式会社によるカレー粉、「蜂カレー」(図)は、誕生年が1905年(明治38年)である1)。ちなみに「S&B カレー粉」の開発者は、エスビー食品創業者の山崎峯次郎氏で、ハチ食品株式会社によるカレー粉、「蜂カレー」の開発者は、今村弥兵衛氏(ハチ食品、当時は大和屋で、すでに二代目の方)である。年や開発者の代を見ても明らかであるが、ハチ食品(当時、大和屋)は歴史が相当に古い。調べてみると、ハチ食品株式会社の前身である大和屋は、江戸時代末期の弘化年間に創業された歴史のある企業の一つであり、創業時は薬問屋であったとされる3)。食品というよりも、薬問屋から開発されたことが、なんともカレー粉らしい感じがする。歴史上でもカレーは、薬膳料理として扱われていたことからも(No.85参照)、それは納得がいく感じでもある。

図 蜂カレー2)

 ここで、ふと疑問に感じた人がおられるであろう。なぜ、蜂なのか、なぜ蜂カレーなのかと。
 そこで、これも調べてみると、「「蜂カレー」は二代目今村弥兵衛氏がある日、漢方薬をしまってある蔵に入ったところ、なにやら良い匂いが…。その香りが、当時海外から輸入されていたカレーの匂いと似ていることに気付き、良い匂いのする柳行李をあけるとウコンや唐辛子といった香辛料が入っていたことをきっかけに、弥兵衛氏はカレー粉製造に勤しみ、当時、日本初の国産カレー粉を「蜂カレー」と名づけて発売した」4)とされる。さらに、「「蜂カレー」の名前の由来は、当社二代目であり日本発の国産カレー粉の開発者である、今村弥兵衛氏が薄暗い蔵の中でカレー粉の試作に取組んでいる時、弥兵衛氏がふと顔を上げると、窓に一匹の蜂が止まっていて、その蜂に朝日が注がれ、黄金とも飴色とも言えるような輝きを放ち、その輝きがえも言われぬなんとも素晴らしい光景に見えたため弥兵衛氏は、このカレー粉の名前を「蜂カレー」に決めた」4)とされる。なかなか粋な話である。
 そして、僕ちゃんは、
 ハチ食品「こってり濃厚チーズカレー中辛」にぃーーーーー、こころがちくんとぉ、さされたじょーーー。

1) http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/412/412500/ (閲覧2018.8.22)
2) https://www.amazon.co.jp/ハチ食品-蜂カレー-カレー粉-40g/dp/B01HXY4QYG (閲覧2018.8.22)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/ハチ食品 (閲覧2018.8.22)
4) https://www.atpress.ne.jp/news/96154 (閲覧2018.8.22)



…「蜂カレー」の品への案内は、こちらになります。