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題名:乖離があるのか?
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1916の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 気が付くと、シズコに買ったはずのビンのバドワイザーが数本、ベンチの前に転がっていた。どうやら酔いが回りすぎて、僕は知らぬ間にビンを開け飲み、さらにはベンチででんすいしていたみたいだ。手には王冠の文化を握りしめ、体の中の水という水もしびれ、僕は電水しているかのようだった。
 Electric Water。電気ウナギならぬ、電気ニワトリ。僕は体中がびりびりと電気でしびれていた。
 ベンチからよっこいしょと腰を起こした。その時、激しく動悸したのを感じた。

Biddy-da-do, boo’d up (鼓動は早くなる、ドキドキと)
Hear my heart go ba-do, boo’d up (鼓動が聞こえる、ドキドキと)
Biddy-da-do, it just won’t stop, it go (鼓動は早くなり、止まることはない)
Ba-do, boo’d up (ドキドキと)

「biddy」。すなわち、「「biddy」は、「ニワトリ」のことをさし「忙(せわ)しない」という意味に置き換えることができます。なので、「鼓動が早くなる」と意訳しています。」1)
 医薬な品がなければ、意訳な品が….。このままでは、僕はこのびりびりの中、Jane B.とChopinの区別もつかなくなるかもしれない。腕時計を見ると、買い物に出かけてから2時間以上も経っていた。秒針と病身は互いに同期している。もはや薬局に行く時間もない。きっとこの時間なら、シズコも心配しているだろう。「ピヒョリレーナリ・ボリリレンにやられたんじゃないかと」。だから、僕は、経られる前に、経らなければならない。
 忙しなく自転車にまたがり、息(意気)が上がっていたが、命一杯ペダルを漕いで、帰途に着いた。
 玄関にはシズコが仁王立ちで待っていた。「随分と遅かったじゃない。何してたの?」と問われた。「いやー、ちょっと飲んでしまって…、それから…」と答えた。シズコは「ふーん」と当たり障りのない返事した。でも、顔にはこう書いてあった。(結構、飲んだんじゃない…。わたしに黙って。ちょっと買い物に行ったからって、結構買ったんでしょ。アルコールを…。いっつも飲み過ぎなのよ、ダリオくんは)
 その頭に浮かんだ言葉に、僕は自然と「そうじゃない」と答えた。「ちゃんと理由があるんだ」と僕は答えた。「生しょうが入り手もみ若鶏もも竜田揚げで、泣いてしまったんだ」と僕は伝えた。
現実には、頭の中と違い、目の前のシズコは、僕の言葉に少しきょとんとしていた。
 すでに19時近くだったが、僕は生しょうが入り手もみ若鶏もも竜田揚げを皿に盛り、レタスをその横に置き、ドレッシングをかけた。そして、インスタントのみそ汁とご飯をそこに添えた。
「ダリオくん、美味しそうだね。いただきます」
 シズコはとても喜んでいた。
 どうなんだろうか、僕の頭の中のシズコと、現実のシズコに乖離があるのか? あるのだろうか?

1) https://ongakugatomaranai.com/ellamai_boodup/ (閲覧2020.12.12)



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