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題名:王冠が外れる
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1914の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 頭をシュレッダーされた別の二羽目のこけっこーのニワトリが、再び「打て、打つんだ。くっくどぅーどるどぅ」と号令した。その号令とともに、ニワトリのくっくどぅーどるどぅは、激しくビンタされた。くっくどぅーどるどぅは、きょとんとして、きょろきょろした。彼の頭からは冷汗がにじんでいた。彼には、もはや思考能力がないようだった。それを見て、彼の後ろに居たヒヨコ、彼それとも彼女は、ブリキの太鼓を激しく叩き、先ほど以上に、再びきょぇーと奇声を上げた。
 パリ――ン…
 号令した二匹目のニワトリこけっこーの頭が吹っ飛んだ。
 ニワトリこけっこーの一団は後ずさりした。一団の顔には、明らかに恐怖の表情が見えた。
 その後、こけっこーの誰もが、くっくどぅーどるどぅに対して命令しなくなった。
目の前には、頭のない二羽の鶏の死骸が転がっていた。頭は見事に粉々だった。かなり裁断の能力が高いシュレッダーであることが分かる。祭壇からは、お鈴のチーンという音ともに、線香の煙が空気の中の螺旋階段を登るかのように、舞いあがっていた。

 煙が舞い上がる空を見上げるとBlue Moonが見えた。そして、そのBlue Moonで、僕は不思議に感じた。
 「なぜ、日本には355mlや330mlのビンがないのだろうかと。
 カンよりも確実にビンのほうがうまいやん。
 カンビンだから、カンを選択するのか。
 捨てやすい、廃棄しやすい。そういうこと?
 でも、資源はビンじゃねーのか。ビンのほうが絶対にいいやん。味も、味覚も。
 んん…、よう考えたらこの表現、おんなじやったで。
 味も、味覚も、って書き方…。
 いや、ちゃうで、味は感じんのは舌やけど、味覚が感じんのは頭っぽいな。
 舌やん。ベロ、下。それって下やん。
 ケッコー、互換性があるっちゅうこと。
 けっこー、こけっこーやで。それって、こけっこーやで。
 もう、頭、爆破されとるわ。爆破―――。パリ――ン…。
 俺か、爆破されとんのは、
 そうや、お前や。
 でも、知っとるか。アメリカ製の355mlのビンは、蓋が、王冠が、ねじ式やで、ねじ式。すげーやろ。
 ねじ式?
 そうや、くるっと回すと、王冠が外れるんや。
 オーカン…
 ええな―、やっぱ王冠は…



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